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今は安さではない!ベトナム人消費者の重視するポイントとは

Xin chao!!ベトナム担当の櫻井です。

ベトナムは「物価が安い」と良く言われますね。
しかし、現地のベトナム人は本当に物価の安さを重視して、買い物をしているのでしょうか?

ベトナムへの日本人旅行客が増加中!魅力のひとつは物価の安さ

最近、羽田からベトナムへ直行便で行ける様になったのもあり、日本からベトナムへの旅行者が増加しています。
その主な理由は、利便性、物価の安さが増加かと思われます。

さて、よく周りの人に「ベトナムってどう??物価安いよね??」と聞かれますが、話していると

『ベトナム人はとにかく安いものを買いたがる』
というイメージを持っている人が多いようです。

本当にそうなのでしょうか??

 

物価の安さは現地人にとっても魅力か?

実は、今のベトナムでは消費者の重視するポイントが、「安さ」から違うものに変わってきているのです。

それは『品質と価格のバランス』です!!
そしてそこで着実に売り上げを伸ばし、リピーターが増えている製品は「タイ」の製品なのです。

タイ製品はベトナム国内製や、安いと言われる中国製より価格が20%〜40%ほど高くなっています。
しかし、その(値段に対しての)品質に定評があり、人気を博しているのです。

 

まずベトナムの二大都市、ハノイ、ホーチミンから人気が出始め、
今や化粧品、カジュアル衣料、家庭用品、サンダル、液体洗剤、電気製品など、
多くのタイ製品が店頭に並んでいます。

 

タイ製品の魅力とは?

これはショッピングモールに限らず、市場(いちば)でもタイ製品の人気が徐々に浸透してきています。

 

以前、ベトナム人の友人と市場でサンダルの買い物をしていたときのこと。

「Made in Thailand」というシールが貼ってあるものを見つけた瞬間、他の物よりも少し高いにも関わらず、友人はすぐに買っていました。

他の方が安いと私が言ったところ、
「タイ製品はいいものだから!」
と言っていました。

多少高くても、長期的に使えるタイ製品は「品質と価格のバランス」が良いので、とても魅力的なんだそう。

 

「品質と価格のバランス」だけではない、タイ製品人気の背景

この様にタイ製品が人気なのには、3つの背景があります。

①   中所得国を目指しているベトナムでは、中間層が増え続けていること
②   ASEANの特恵関税率*が適用されること
③   中国製品は評判が悪いと避けたがる人、政治的な理由から中国の輸入品を敬遠する人の増加

以上3つが、タイ製品の人気に拍車をかけることになりました。

 

タイの販売戦略と売れ行きは、ベトナム製品発展の原動力にも

タイは、8年前から、ハノイで100社以上が参加する見本市「タイランド・アウトレット」を毎年開催しています。

こうしたタイの取り組みにより、タイの流通最大手セントラル・グループは今年3月にハノイに百貨店「ロビンソン」を開業しました。
また、10月にはホーチミンに2店舗目をオープンところまで力を強めています。

一方、タイ製品の人気により新たな問題も浮上しています。

一つは、ベトナム国内製品の売れ行きが良くないこと。
この問題の解決のためには、品質を向上させ、競争力を高めなければなりません。

もう一つは、タイのブランドなどの中国製の模倣品が出回っていることです。

ただ、これらの問題は全てがマイナスに作用している訳ではありません、
ベトナム国内製品のこれからの発展の原動力にもなっているのです。

国内製品の品質向上が肝心ということで、日本からの技術面のサポートが、ベトナムにとても必要になってくるかもしれません。
技術を教える学校の開校の需要の高まり、そしてベトナムとタイの関係に注目です!

 

(アジアクリック・ベトナム担当/櫻井)

*特恵関税…

般特恵関税制度のこと。
開発途上国の輸出所得の増大、工業化と経済発展の促進を図るため,開発途上国から輸入される一定の農水産品,鉱工業産品に対し,一般の関税率よりも低い税率(特恵税率)を適用する制度です。

 


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